恋罠〜Trap〜
作曲・編曲:imagination groove
作詞:かくてる
めぐりめぐる恋の罠かかれば
愛おしさに惑わされ踊る傀儡人形(マリオネット)
優しげなその手をとって踏み出す
沓の音だけが静寂に呑み込まれる

神に架せられた頚木から解き放たれ
罪に手を染めることも厭わないだから
闇に咲き誇る影もなき不死(とわ)の生命(いのち)
ずっと傍にいてどうか私だけを見つめて

めぐりめぐる恋の罠かかれば
愛おしさに惑わされ踊る傀儡人形(マリオネット)
優しげなその手をとって踏み出す
沓の音だけが静寂に呑み込まれる

枯れて朽ちていく運命(さだめ)に抗うならば
堕ちていく処女(おとめ)得るは一度(ひとたび)の恍惚
朱に咲き初めし蕾のまま摘み取ろう
そっと接吻(くちづけ)てどうぞ奪いとって全てを

めぐるめぐる恋の罠辿って
逝き着く先は出口無き無限の迷宮(ラビリンス)
淋しげなその眼差しの向こうに
誰の姿も映ることないと知ってる

終わることのない生命の螺旋(リング)
それに巻き込まれる娘とそして生贄たち
彼の腕の中で手折られる命は
至福の笑みを浮かべ散り行く
娘はそれを見るたびに思うのであった

「そこは私の場所なのに 」

彼のためならばと手を汚してきたはずが
その行為に疑問を持ち始める
報われることのない娘の恋
彼女の恋の炎はやがて嫉妬の炎へと変貌する

「私だけを愛して欲しいの」
「どうすれば私のものになるの?」

永遠を生きる彼と、やがて終わりを迎える娘
交わることのない運命の歯車が鈍い音を立てて廻り出す

「私は永遠に彼の傍にいることはできないわ」
「私が死んだら、あの人は私の代わりを求める」
「彼は別に私じゃなくてもいいの?」
「私はただあの人だけを見ているのに」

娘は冷たく光る銀の弾丸(それ)を握り締め不気味に笑った

「あの人を永遠に私だけのものに!!」


渇き癒すため犯す禁忌の儀式
抑え切れないで欲情に身を焦がす
贄(にえ)に生かされる仮初めの脆い身体
愚かな羨望あの人の一部になりたい

めぐれめぐれ恋の罠欺き
私のこの手で銀の弾丸(たま)撃つの致命傷(ピリオド)
儚げなその横顔を看取って
亡骸を抱いて灰になる朝を待ってる

めぐりめぐる恋の罠かかれば
愛おしさに惑わされ踊る傀儡人形(マリオネット)
優しげなその手をとって踏み出す
沓の音だけが静寂に呑み込まれる

めぐるめぐる恋の罠辿って
逝き着く先は出口無き無限の迷宮(ラビリンス)
淋しげなその眼差しの向こうに
誰の姿も映ることないと知ってる

めぐれめぐれ恋の罠欺き
私のこの手で銀の弾丸(たま)撃つの致命傷(ピリオド)
儚げなその横顔を看取って
亡骸を抱いて灰になる朝を待ってる